ホームスクーリングミニQ&A
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カナダに留学されている学生さんが、
「ひなたぼっこ」にホームスクーリングのことを問い合わせてこられました。
参考まで。
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Q 日本ではホームスクーラーはどのくらいいるのですか?そしてそれは他の国と比べて多い方ですか?

★「ホームスクーラー」の定義の仕方によりますけれど、学校に子どもを行かせないで、親が主体的に教育の手段を選んでる場合に限ると、各市町村にそれぞれ1〜多くて40家族が散在しているようですね。東京近辺では、東京・神奈川・埼玉・千葉にそれぞれ、20〜40家族くらいがいますので、30家族としても120家族くらいになります。実際の数は、把握できませんが、それぞれの家族に子どもが2〜3人、(ホームスクーラーは子どもが多いので)3人ごとで考えると関東地区で500人〜600人。全国では、さらに地域差がありますので、子どもたちの数は今1000人〜1500人というところ。ただ、毎年倍増していますので、来年には3000人ほどになると予想しています。2005年くらいには、10000人を越えると予想しています。これは国ごとの事情によって違います。英国のアザワイズが各国の事情を調査して
いますので、以下のHPを参考になさってください。
http://www.education-otherwise.org/Links/HE_Intern.htm
(日本では、私のHPが紹介されています。)
米国では、すでに400万人ともいわれていますが、ブラジルでは禁止されているとのことです。やはりヨーロッパでも親米の国のほうが認可・容認されている傾向が強いようですね。日本では、良かれ悪しかれ親米ですから、ホームスクーリングに対しては、認可傾向が強いと思います。
 

Q 日本ではホームスクーラーは一般的といえますか?

★14年前に私が始めた頃にくらべて、一般化してきました。東北で、民主党の衆議院議員さんが、ホームスクーリングの認知を公約に掲げて当選しています。ただ、情報の温度差が激しくて、関東地域では認知されてきているものの、それ以外の地域では、ホームスクーリングそのものがまだ知られいない地域が多いと思います。知る人ぞ知るという草の根運動の段階だと思います。

Q ホームスクーリングでよい点はどこですか?

★親が教育に対して主体的になれることです。教育の課題は、夫婦の課題でもありますので、(シングルの場合も、また別のメリットがあるのですが)多くの場合、学校に子どもを託した場合に比べて、夫婦や家庭環境の改善がみられます。子どもにあったプログラムを選択できること、子どものペースや成長の個性にあわせたスタイルが選択できるという点も、メリットだと思います。遊びの中に、潤沢に学びの要素を取り入れられるのも良いと思います。メリットは沢山ありますので、書き切れません。
 

Q ホームスクーリングで難しい点はどこですか?

★ホームスクーリングについて、社会的に未整備であると、周囲の理解がなかなか得られないことが第一。それから、ホームスクーリングを始めようとした段階で、親が以前からもっておられる“学校信仰”を捨てきれなくて、学校の影をホームスクーリングに引きずってしまい、子どもがストレスをもつかもしれません。同じような意味で、家庭環境をホームスクーリングむけにドラスチックに考え直すことができない環境におかれている場合は、困難が感じられるでしょう。
 

Q ひなたぼっこは具体的にどのような活動を行っているのですか?

ホームページをご覧ください。
http://bokko.bakuhatsu.com/

Q ひなたぼっこの活動の目的は主に何ですか?

ひなたぼっこの活動は、原則的にホームスクーラー同志のネットワークですが、とりわけ特定の宗教や思想信条にこだわりをもちません。それぞれの立場を受け入れつつ“ゆるやかにつながる”ネットワークだからです。
(※ちなみに、私はクリスチャンのホームスクーリングネットにも関わりがありますが、こちらはプロテスタントキリスト教を背景にしていて、米国のホームスクーリング運動は、こちらのスタイルが90%を占めています。それは、次のHPをご覧ください。
http://www.geocities.jp/japan_homeschool/
また、キリスト教系ですが、ホームスクーリングとチャーチスクールをサポートするために教科書出版や紹介ビデオ制作など支援活動をおこなっている団体も以下にあります。参考まで、
http://www.cheajapan.com/
 

Q ホームスクーラーはひなたぼっこの月一回の集会で何をするのですか?

不定期ですが、ものづくりや、小キャンプなどのエベントの企画しています。決まった時期ではありませんが、講演会を企画することもあります。
 

Q ホームスクーラーのよくある悩みごとは何ですか?

ホームスクーリングそれ自体には、あまり、悩みはないと思います。子どもの時代に“枠にはめない”“好きなことできる”というのが特にひなたぼっこの場合、教育の本質だと考えているので、ストレスはないでしょう。しかし、周囲の無理解や、行政の教育担当者の無理解
が一番やっかいで、日本の場合「教育統制」が強くて、お役人さんが画一的な発想から抜け出せないでいるのからだと思います。
 

Q ホームスクーラーは他の高校生と同じように大学に入学できるのですか?

以前は、“大検制度”があって、大学入学資格試験をクリアしなければなりませんでしが、今年からはその制限も撤廃され、学校側(大学)の判断で、学習意欲と、最低の学力さえあれば受け入れることになりましたので、日本で就学期間に一度も学校に行っていなくても、大学就学が可能になりました。
 

Q ホームスクーラーは他の人と同じように就職できるのですか?

外資系(特に米国系)の企業では、もともと学歴にこだわらない傾向がありますが、最近の傾向は、むしろホームスクーリングで育った子どもの社会性のスキルや、能力を評価する傾向がでてきましたので、米国系の大学や企業では、なかば“ブランド化”しつつあります。ただし、一般企業でも日本の場合、学歴不問は少数派です。いわゆる公務員も、高卒以上の資格を要求する場合が多いのです。ただし、神奈川県海老名市など、日本でもわずかながら、学歴条項を外す自治体がでてきました。
 

Q どの年齢の子供が一番多くホームスクーリングしていますか?

学齢でいくと、「ホームスクーリング」は、小中学生のための教育方法といえます。それ以外でも、ホームスクーリングと呼べなくはありませんが、未就学ですと、親と共に家で育つのは不自然ではありませんし、高校生は半分大人ですから、もはや親がホームスクーリングするというより、自立支援の役割にまわると思います。